講座レポート:第1回 品目別先進農業技術講座「グラジオラス県育成有望系統の検討」

2023/8/17

写真1 ほ場検討の様子

写真2 「15-75A」

写真3 「16-70A」

 令和5年7月14日(金)に生物工学研究所においてグラジオラスの現地検討会を開催しました。当日は主産地から生産者、県グラジオラス球根協会、JA担当者、普及員等の21名の参加がありました。今回は主に有望系統「15-75A」、「16-70A」について、育種ほ場での生育・開花状況を見てもらい評価をいただきました。両系統は今回の評価及び所内栽培試験の結果を踏まえて、優良性が示されればひたち番号を付与し、次年度以降に現地栽培試験や市場性評価を行い、品種育成を進める予定です。
 
1 「15-75A」の評価について
・業務用途向けの黄色大輪系統で、ボリュームに優れる点で期待されています。
・本年の気象条件においても穂やけ症発生が少なく、球根増殖性が良好であれば有望との評価を受けました。
          
2 「16-70A」の評価について
 ・業務用途向けの暗朱色大輪系統で、シックな花色について想定される需要などに関する意見交換を行いました。
・参加者からは、好みが分かれる花色であるが、おしゃれ感もあり好むユーザーもいると思われるので、販売店等での調査も必要であるとの意見がありました。

3 アンケート結果について
・今回の講座の評価として、満足度は十分満足と概ね満足を合わせて100%であり、理解度、活用度についてもそれぞれ4.1、4.3(1~5点評価)と高い評価をいただきました。
 ・コメントにおいて、引き続き有望な品種育成の継続に期待する意見をいただきました。



今後も生物工学研究所では、生産者並びに新品種育成普及プロジェクトチームと連携し、産地の期待に応えられる優良品種の育成と普及を目指します。

 

開催日 令和5年7月14日(金)
会場 茨城県農業総合センター 生物工学研究所 グラジオラス育種ほ場
参加人数 21名

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