講座レポート:令和5年度鹿島地帯特産指導所 主要課題現地検討会(ピーマン)【品目別先進農業技術講座】
2024/3/8
タバコカスミカメに関する説明
施肥量の違いによる日焼け果発生試験検討の様子
本検討会は、現地で課題となっている技術的課題、ピーマンの環境制御と害虫防除についての本所で得られた知見を紹介しました。室内検討では、日射量により炭酸ガス施用量を変える日射比例炭酸ガス技術、炭酸ガス施用時に増収が期待される2本垣根仕立て整枝法、遮光・施肥・潅水による日焼け果発生低減技術等の報告を行いました。また、害虫防除技術として、天敵昆虫タバコカスミカメのアザミウマ類に対する作型別の防除試験結果を報告しました。
次にハウスに移動し、実際の炭酸ガスの施用効果、仕立て方法、施肥量の違いによる日焼け果の発生の比較試験について説明しました。生産者からは、「従来とは異なる仕立て法を行う際に注意することは何か」といった質問や、「日焼け果を抑えるために施肥はどのように変えていけばいいか」といった意見がありました。また、天敵タバコカスミカメと害虫アザミウマを同時に展示したところ、現在タバコカスミカメを導入している生産者から、「導入後タバコカスミカメの数が増えてきている」「タバコカスミカメはピーマンへ被害を出すのか」などの意見・質問がありました。
鹿島地帯特産指導所では、これからも生産者や関係機関と連携し、産地の発展につながる試験研究を行っていきます。
開催日 | 令和6年2月27日(火) |
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会場 | 鹿島地帯特産指導所 |
参加人数 | 46名 |