講座レポート:生産環境管理(土壌)講座
2024/11/26
第1回:講義の様子1
第1回:講義の様子2
第2回:講義の様子1
第2回:講義の様子2
第1回
前鯉淵学園農業栄養専門学校教授の小川吉雄氏より「土づくりの基本と環境にやさしい農業」をテーマにお話いただきました。
講義では、土壌の定義と土壌生成に関する基本的な知識をはじめ、実際に農業者の方々が農産物を栽培する県内の畑土壌と水田土壌の種類と特徴について詳しく学ぶことができました。さらに土壌診断結果を活かした土づくり、堆肥と肥料の種類と効果について事例やデータをもとに詳しく説明していただき、理解を深めました。また、環境にやさしい農業についての話では農業が環境に与える影響を知るきっかけとなりました。
受講生からは、「土壌についての基本的な内容から、茨城県の特徴、土づくりのポイントなどを知ることができたので、今後の肥料作りで活用していきたい」、「これから作物を育てるにあたって環境が密接に関係しており、何年後、何十年後、育て方が変わるかもしれないことを考えさせられる講義でした」などの感想がありました。
第2回
農研機構 農業環境研究部門 土壌環境管理研究領域 若林正吉氏と同部門 伊勢裕太氏に「フルボディとしての土を見る」をテーマにお話いただきました。
講義では、土壌の成り立ちや調査方法、分類方法について説明いただき、実際に活性アルミニウムテストを行い、黒ボク土と低地土の反応を比較する実験をしました。
インベントリー展示館では、県内、国内、海外の様々土壌モノリスを見学しながら、土壌分布や性質等、土壌モノリスの作成方法を学びました。最後にデジタル土壌図では新規就農者の農地選択に役立つ情報があり、ぜひ活用してほしいと紹介がありました。受講生の中にはさっそくアプリをダウンロードして、農地の情報を調べる方もいました。
受講生からは、「土壌のでき方や見かたが非常に参考になった」、「土壌とは何か、基本的なことから深い内容まで知れてよかった」、「自身ではなかなか知ることのできない地層の事を目で標本を見ることができ、理解に深く繋がった」、「表層だけでなく下層のことも含めて土壌を理解することができた」などの感想がありました。
開催日 |
第1回:10月17日(木) 13:30~16:30 第2回:11月7日(木) 13:30~16:30 |
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会場 |
第1回:園芸研究所 大会議室 第2回:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境研究部門 農業環境インベントリー展示館 |
参加人数 |
第1回:19名 第2回:17名 |