講座レポート:第6回 品目別先進農業技術講座「ハナモモ・ドウダンツツジ」

2024/12/3

茨城県は枝物産出額全国1位を誇り、県北部に位置する奥久慈地域は全国有数の枝物産地となっています。当該産地で出荷している約250品目の枝物のうち、ハナモモとドウダンツツジは産地の主力品目となっています。しかし、ハナモモは、冬から春先にかけて新しい枝が伸びず、短期間の内に枯死してしまう株枯れ症の発生による収量の減少、ドウダンツツジは苗の採取のみの出荷による資源の枯渇が課題となり、対策が求められています。
そこで今回の講座では、ハナモモの株枯れ症対策として、ハナモモの安定生産につながる台木品種の選定に関する研究について詳しく紹介しました。また、ドウダンツツジでは苗増殖・育苗技術の確立のために取り組んでいる苗の生育に適した光条件、生育を促進させる追肥方法等に関する研究の成果、ドウダンツツジ苗木生産マニュアル(暫定版)について紹介しました。さらに研究成果の活用に向けて、生産者との意見交換も行いました。
受講者からは、「ハナモモの有望な台木品種の情報が参考になった」、「マニュアルを参考にドウダンツツジの育苗に挑戦してみたい」といった感想がありました。

 

講座名
第6回 品目別先進農業技術講座【ハナモモ・ドウダンツツジ】
開催日 令和6年11月7日(木) 13:30~15:30
会場 山間地帯特産指導所
参加人数 28名

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