講座レポート:関連セミナー「第3回 農業気象講座」

2025/1/9

講義の様子1

講義の様子2

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き研究部門露地生産システム研究領域 研究領域長 佐藤文生氏、同部門 露地野菜花き生産技術グループ 主任研究員 吉田祐子氏、同部門 施設野菜花き成育制御グループ グループ長補佐 長菅香織氏の3名を講師に迎え、「夏の高温が露地野菜や施設野菜に及ぼす影響と今後の対策」をテーマにお話いただきました。
佐藤氏からはキャベツを対象とした気象変動に備えるための生育予測技術開発の取組について説明いただきました。また、高温時の育苗のポイントとして、培養土の選び方、良い苗を作るための適量追肥、徒長を防ぐための工夫として塩処理、定植適期にゆとりをもたらすスーパーセル苗についてお話しいただきました。
次に、吉田氏からは高温期ホウレンソウの品質向上のための栽培技術として遮光を用いた栽培方法について説明いただきました。高温期の遮光栽培では外観など品質低下が懸念されるが、遮光除去後7〜10日ほどで、葉色の改善が期待できる。ただし、夏の高温は地域ごとに変化しておきており、地域ごとに栽培技術を改善していくことが必要であるとのことでした。
最後に、長菅氏からは夏秋期のトマト栽培において高温による肥大不良果発生対策として、ヒートポンプを使った冷房処理計画と省エネルギー対策について説明いただきました。
受講者からは「露地野菜や育苗について知ることができ、参考になりました。今後も高温については、定期的に取り上げてほしいです」、「自分の栽培している品目に近い野菜の生理現象を学び、今後の夏の高温時に栽培する時の予防として使ってみたい」といった感想がありました。

 

講座名
関連セミナー「第3回 農業気象講座」
開催日 12月17日(火) 13:30〜16:30
会場 農業総合センター大研修室
参加人数 51名

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